指輪の製法のお話(鍛造編)
2020.04.13
指輪の製法のお話(鍛造編)
こんにちは!
今日は、指輪の製法のお話でもしようと思います。
皆さんが見たことのあるジュエリー・アクセサリーは全て職人たちの手により、一点一点丁寧に作らています。
その作り方にも実は種類があって、大きく分けると二つの製法に分けられます。
1.鋳造製法
2.鍛造製法
上記の二つの種類があります。
今日はこの二つの中でも鍛造製法のお話です。
鍛造製法とは・・・
使用する金属にプレス機で圧力を加えてから、圧縮した金属をくり抜いて削りあげて指輪に仕上げる製法です。
メリットは・・・使用する金属の耐久性が著しく上がるところです。結婚指輪を製作する際に使用されることのある技法です。なぜ、結婚指輪に使われるかというと、結婚指輪は基本着け外しすることなく、どんな時も使用する人の薬指に着けられる指輪ですので、耐久性が重要になってきます。なので、耐久性が上がる鍛造製法で作られることが理想なのですが、世の中の結婚指輪が全部鍛造製法で作られているかと言えばそうでもありません。鍛造製法とは非常に手間と技術のいる製法ですので、鍛造製法で作られた結婚指輪はあまり出回ってはいません。
実際、garden梅田で取り扱いのある90ブランドの中でも、鍛造製法で作られている結婚指輪は1割よりちょっと多いくらいです。
鍛造製法での製造過程の流れ・・・
1.カルテ
日本から注文が届くと、まずお二人様のためにお選びいただいた結婚指輪が、どのようなデザインでサイズが何号なのかなどのカルテ作りから始まります。
2.素材
自社で純金・純プラチナから18金・14金・9金・Pt950・Pt600などの生成をしています。
3.鍛造
200t以上の力をプレス機にて地金をプレスします。圧力を加えて金属の密度を高めて、ドイツリングならではの耐久性を作り出します。
4.鍛造(2)
圧縮した地金を60tのプレス機でくり抜きます。くり抜いた地金の輪っかを内側から圧力をかけて伸ばす『圧延』という作業もしていきます。
5.リングの成形
マイスターの手により、リング状に成形していきます。
6.真空圧着加工
異なった素材の金属を機械の中に入れ、真空状態の中で高温・高圧を加えて一体化させます。
7.削りだし
成形されたリングをさらに、最新の機械『CNC』で1/100mm単位までお客様の希望の形まで削り込みます。
8.ダイヤモンドのセッティング
マイスターが丁寧にハンドメイドでダイヤモンドを留めていきます。丁寧に留めれるようにスコープ覗きながら石留めをする『マイクロセッティング』で石留めをしています。
※上記の鍛造製法はドイツブランドのみです。
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