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修理の必要がない指輪!?鍛造製法の指輪ってどんなもの?

結婚指輪を探し始めたら『鍛造製法』という言葉を目にしたり、耳にすることがあると思いますが、どういったものなのかご存知ですか?本日は『鍛造製法』について詳しくお伝えしていきます。

結婚指輪の製造方法について

まず指輪の製造方法についてですが、大きく分けると2種類の製造方法があります。それは『鋳造製法(ちゅうぞうせいほう)』と『鍛造製法(たんぞうせいほう)』です。

鋳造製法
ファッションジュエリーや多くの日本の結婚指輪は、「鋳造製法」で作られています。鋳造製法とは溶かした金属を型に流し固めて造る製法です。ワックスと呼ばれる塊から型(デザイン)を削って作るので、ウェーブなどの繊細なカタチの指輪もつくることができます。

鍛造製法
鍛造製法は名前の通り金属を鍛えてつくります。金属の塊をたたいたり、圧縮したりと何度も圧力をかけながら作るので金属を安定させることができます。そうすることで強度の高い、壊れにくい指輪をつくることができます。

鍛造製法の結婚指輪のつくりかた

鍛造製法の結婚指輪でも2種類のつくり方があります。

伝統的な鍛造製法
金属の塊を叩いたり、伸ばしたりして棒状にしたものを円形に曲げて指輪を作る製造方法です。熱して柔らかくした金属が鍛えられ、引き締められながら徐々に成形されていきます。この鍛造製法は多くの手間と職人の経験や技量が必要とされる方法です。日本刀の製造などにも用いられる長い歴史を持つ伝統的な技法です。

プレス・削りだしによる鍛造製法
金属の塊をプレス機にかけて高圧で圧縮し、薄く伸ばしたものを機械で丸く打ち抜いたり、切削機で削り出したりして指輪を作る方法も鍛造製法です。第一次世界大戦のときにドイツで生まれた技法です。戦地に向かう軍人さんたちが祖国に残す、愛する人と同じ指輪を着けていける耐久性を持った鉄の指輪を作ったことがきっかけの技法です。この技法は自動車などの機械部品を作る工程を応用しております。

結婚指輪にはこの2つの製法が主に使われています。鍛造作りのリングは密度が高く、気泡が残らないためかなり強度の良い指輪を作ることができます。また、強度に関しては、鋳造製法の2~4倍の強さといわれています。
ただし、職人の手でひとつひとつ作り上げていくため複雑なデザインを作るのは難しく、製作に時間がかかるのも事実です。

鍛造製法の結婚指輪の長所と短所

◎鍛造作りの長所◎
・密度が高くて強度が上がるので、変形や石どれ等が起きにくい、壊れにくい指輪になる。
・手にしたときの質感(重量感、しっかり感)が良く、高級感がある。
・表面硬度が高いため磨いた際の輝きも強くなり、傷も入りにくい。
・金属の密度が高いため、金属の表面が滑らかになり着け心地が良い。

△鍛造作りの短所△
・曲線や複雑なデザインを作るのが難しく、デザインはストレートのリングが多い。
・伝統的な鍛造の場合は大量生産が難しい。
・職人の技量次第で出来上がりに差が出ることもある。

以上、鍛造製法の結婚指輪についてお話させていただきましたが、結婚指輪選びの参考になりましたでしょうか?鍛造製法の指輪は強度・密度どちらも高い為、変形の可能性やダイヤモンドが取れてしまう可能性が鋳造製法の指輪に比べ、圧倒的に少ないことが特徴です。こういった指輪が壊れてしまう可能性が低いので、サイズの調整以外のメンテナンスがほとんど必要ないのです。長くきれいな状態で結婚指輪を使いたい方はぜひ鍛造製法の結婚指輪をお選びいただければと思います。

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